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ぼくらの秘密基地
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エピソードXX いつかふたりはは殺される 5

 一方レッドがいる【悪夢の世界】では、羽交い締めにされたまま痛めつけられてレッドが呻き、マスクの隙間から血が滴り始めていた。 「あっ、ぐううッ……!」  バーロ兵がレッドの腹に拳を叩きつけて抉りながら、 「効いてる効いてる」  至近距離で顔を開けて胸に破壊光線を撃ち込んだ。 「ぎゃふああああッ!」  レッドが体を躍らせ、キラメイスーツがめちゃくちゃに火花を飛ばす。レッドを羽交い締めにしていたバーロ兵が腕を放すと、 「…ぐはッ……!」  レッドがドサリと膝をついた。顎を蹴り上げられたレッドが宙に浮き、 「ぐああッ!」  脇腹を蹴り飛ばされ、 「がはあッ!」  壁に背中をぶち当てる。床に落ちたところへ股間に蹴りが飛んできて、 「いぎゃああッ!」  両手で股間を押さえて転げ回った。バーロ兵がレッドの首根っこを掴んで持ち上げ、 「ぐおああッ」  右手を大きく広げて股間を鷲づかみにして、 「ひぎいいッ!」  頭上高く体を持ち上げた。そして突き出した膝の上にレッドの腹を叩きつけたのだ。 「げぶううッ!」  腹を抱えて床に転がったレッドのマスク、その隙間から鮮血がシャッと噴き出たかと思うと、 「お゙ッごお゙お゙おッ!」  喉を鳴らして血を吐き出した。 「ほら、立てよ」  頭を掴んで立ち上がらせ、腹を殴りつける。 「がふッ!」 「ほらもう一発!」 「ぐほあッ!」 「もう一丁!」 「えぶあッ!」  レッドを掴んでいた手を放してアッパーカットを顎に叩きつける。 「ぐぶはッ!」  レッドが仰け反って弧を描いて床に落ち、腹を押さえてのたうち回る。頭を上げるとバーロ兵達の顔がスライドして、眼が赤く光り始めた。  あの数が直撃したら……! レッドは唾をゴクリと飲み込むと、バーロ兵達の股ぐらへ滑るように飛び込んだ。同時に発射された破壊光線が床をえぐり取る。彼らの背後に回り込んだレッドはキラメイソードを大ぶりに振って、バーロ兵達を一気になぎ倒しながら、時に胴体を裂き、 「ひぎゃ!」  首をはね、 「おが!」  一刀両断して数を減らしていく。 「うぎゃあ!」  キラメイショットを乱射しながら、背後から飛びかかろうとするバーロ兵に回し蹴りを放つ。  だが、右脚がズキリと痛んで、 「ぐおっ」  レッドが姿勢を崩し、キックが空を切ってしまった。その一瞬をバーロ兵は見逃さず、レッドが大股を開いて崩れる瞬間に電磁棒で股間を殴りつけたのだ。 「あぎいいいいいッ!」  電流が全身を貫いて痙攣しながら倒れ込んだレッドの股間をバーロ兵が踏みつけ、 「ひぎゃあッ!」 「なにちょっと膨らませてんだよおッ!」  蹴り飛ばす。 「ぐあああッ!」  バーロ兵達が電磁棒を肩に担いだり振り回しながら、 「電撃で感じちゃったか?」 「変態じゃねえのか」 「違うって。人間は興奮すると大きくなっちゃうの」 「やっぱ感じてんじゃん」 「そうじゃないってば」  口々に言いながらレッドににじり寄る。電磁棒が振り下ろされるやいなや、レッドはすかさずキラメイソードで受け止めた。ソード伝いに電撃が走り、レッドは体を震わせながら必死に堪えた。二本、三本と電磁棒が叩きつけられてソードに亀裂が走り始めると、バイザーの奥で充瑠の顔が歪む。ソードが徐々にたわみ始め、四本目が叩きつけられた瞬間、派手な金属音を立てて割れてしまったのだ。そして四本の電磁棒がレッドを斬り裂いたのである。 「うおあああああああああああッ!」  胸から股間まで一直線に斬りつけられて火花を散らしながらレッドが倒れ込む。 「ぐふッ……」  弱々しく咳き込むレッドをバーロ兵達が取り囲み、電磁棒を突き出した。数本が胸に当たり、 「ぐぎゃあああッ!」  数本が腹へ当たり、 「はぐううううッ!」  右へ左へマスクを殴られ、 「げふッ! ぐひあッ!」  まともに防御も出来ないままレッドがバーロ兵にいたぶられる。キラメイショットを抜いた途端に奪われてしまい、それでめちゃくちゃに撃たれ、 「ぐゔあ゙あ゙あ゙あ゙ああッ!」  バーロ兵達の顔が一斉にスライドする。そして破壊光線がレッドの胸一点に集中して、部屋が大爆発を起こしたのだった。  工場の外まで吹き飛ばされたキラメイレッドが、気を失って痙攣している。スーツからは白煙が立ちのぼり、マスクには細かなひびがたくさん走っていた。 そこへバーロ兵を引き連れたマシン獣、バラスカッドが現れた。  赤色の、筋骨隆々の肉体。白髪と白髭を生やし、独特の臭気を帯びた息を吐く口からは、四本の鋭い牙が覗いている。まるで鬼のような体躯をしたバラスカッドの左肩に大きな大砲がくくりつけられていて、赤色に塗られたミサイルの弾頭が太陽の光を反射している。背中には六つの突起が背骨に沿うように突き出していて、そこから触手が頭を覗かせていた。 「こいつか、侵入者は?」  バラスカッドがバーロ兵に尋ねた。 「はい、いきなり天井から落ちてきまして」 「それで追いかけ回して痛めつけてやったわけか」 「オーレンジャーの仲間かと思いましたが、どうにも違うような、見当がつきませんで」 「ふん、どうでもいい。お前達はさっさと武器の製造に戻れ」 「承知しました!」  バーロ兵達が工場の中へと戻っていくのを見送ったバラスカッドは、ひび割れたキラメイレッドのマスクを蹴った。バリンとマスクが粉々に砕け散り、血まみれの充瑠の顔があらわになる。 「子供か」 「ぐっ……」  レッドがうっすら目を開け、視界に映るバラスカッドを見て顔が引きつった。振り下ろされる拳を転がりよけ、 「お前は……⁉」  新たな敵に身構える。 「知ってどうする」  レッドが拳を握り固めて、 「うおおおおッ!」  バラスカッドに飛びかかった。地面を強く蹴って走り出したレッドはバラスカッドの懐へ飛び込んでパンチの連撃を放つ。打撃にバラスカッドの体が揺れて二、三歩後ずさるが、顔色一つ、眉一つ動かさずただ汗を迸らせて殴り続けるレッドを見つめていた。バラスカッドは、 「物足りんな」  と呟いてレッドの腕をはねのけ、鳩尾めがけてボディアッパーを食らわせる。 「げふうッ⁉」  レッドが体をくの字に折って血を垂らし、両膝を小刻みに震わせながらゆっくりとバラスカッドを見た。 「は…ぐぇっ……」 「息が出来ないか?」  バラスカッドの拳が引き抜かれるとレッドは腹を押さえて崩れ落ち、力の差に愕然となる。バラスカッドに髪を掴まれて無理やり立ち上がらされたレッドは、胸に張り手を食らって、 「ぐああああッ!」  吹っ飛んでいき地面を転がっていく。バラスカッドの肩に担がれている大砲がレッドの方を向き、 「バラミサイル!」  ミサイルが撃ち出された。レッドが短く呻いて飛び退くのだがミサイルはすぐに向きを変えレッドめがけて突っ込んでいく。そしてレッドの足下に着弾すると背後の建物もろとも大爆発を起こし、 「ぐわああああああッ!」  衝撃で空中に放り出されたレッドは体中から火花をまき散らして地面に叩きつけられた。 「ぐああッ」  のたうち回るレッドの視界からバラスカッドが消えたかと思うと、太陽を背に飛びかかって腹にドスンと落ちてきた。踵が深くめり込みレッドが体を折り曲げて口から血を噴水のように噴き上げる。続けざまにバラスカッドはレッドの脇腹を蹴り飛ばすと、その背中を何度も踏みつけた。背骨が砕けそうな打撃を食らう度に、 「ぐあッ! ぐはッ! うああッ!」  短く悲鳴を上げる。バラスカッドに再び蹴り飛ばされたレッドは、粉々に砕けた建物の瓦礫に突っ込み、 「ぐはあッ…うあッ…あッ……」  手足をだらしなく投げ出して苦痛に顔を歪めていた。


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